保育士が悩みやすい職場でのパワハラ
保育士の職場で悩みやすいこととして、パワハラの存在が目立っています。パワハラは現在よく耳にする言葉となりましたが、そのパワハラがなぜ保育士の職場で目立っているのか、またそのパワハラはどういったものかという点について紹介します。
経営者からのパワハラ
保育所はもちろん運営する人がいなければ保育士自体が働く場所もないため、働く場所にはかならず運営している経営者が存在しています。その経営者にとっても苦労の多い保育所の運営ですが、その経営者が悩むところには保育士に支払う人件費の存在があります。経営をしていくには共通して人件費を抑えていくことはとても重要なポイントになりますので、保育所の運営に伴う保育士の人件費を抑えようとします。
こうした経営者の都合とも言えるところで保育士は経営者からのパワハラを受けることがあります。ある程度の年齢になると寿退社というポジティブな言葉を出しながら、暗に退社を迫るような発言を受けることもあるようです。また、保育所にいづらくなるような発言を繰り返して自主退社を迫るなんてところもあるようです。
保育観の押し付け
賃金とは関係のないところでも、保育士を続けることに対して重要となる自分の保育観を押し付けるといったパワハラがあります。保育士が行っている保育を頭ごなしに否定したり、自分の固定概念を押し付けてその人の保育観を無理やり抑えたりすることもあります。
信念を持って自分がしたい保育を行いたいというやる気のある人にとってはかなり辛いことであり、自分が仕事を続けていくモチベーションをこのパワハラによって削がれてしまうことがあります。また他の職員がいるところで怒鳴られたり、さらに保護者がいる前でも怒鳴られるといったパワハラもあります。
いじめに近くなる
保育士のパワハラの種類を見ていくとわかりますが、職場内でいじめのような被害を受けてしまうことが珍しくありません。保育士として働く人は低賃金で長い時間働いていることが多いため、賃金や職場待遇に不満を抱いている人が多いとも言えます。そのため上司からパワハラを一度受けると徐々にいじめのような環境も付いてきてしまいます。
こうした環境で働くのであれば転職をする選択肢を取る人も多いため、保育士はパワハラによって悩んで転職をすることが多くあります。パワハラを受けても耐えていようと思えるような職場環境が少ないとも言い換えることができるかもしれません。
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